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2学年第11回講座「古墳時代の舟運と埼玉古墳群」

 平成30年10月11日 若松良一先生は、さきたま古墳群内「将軍山古墳」の発掘調査と大規模な修復ならびに墓室等の展示館建設に尽力された方で、現在は公文書館で歴史地理学的手法を用い、主として埴輪をはじめとする古墳からの出土物の研究をされており、最近の発掘調査では「船の刺青と思われる文様を持つ人物埴輪の二例目を発見!というすばらしい業績をあげておられる。

 埼玉古墳群周辺の舟運や、大型でない船を用いた、石等の重量物・大物輸送の可能性を訥々と述べられた。凝灰岩製舟形石棺の輸送も含め、死者を運ぶ船の可能性も述べられた。地理的内容については荒川、旧荒川、入間川、和田吉野川等の水系にある著名な生出塚埴輪窯跡で作成された埴輪の流れが、遠く千葉に及び、逆に千葉の房州石、秩父の緑泥石片岩を例示され、船の構造にまで及ぶ詳細な御説明も頂いた。

H30.10.17.2年若松氏(舟運授業)-1、DPP_9747

H30.10.17.2年若松氏(舟運授業)-2、DPP_9748

埴輪の例を示し、分かりやすく講義する「若松先生」

H30.10.17.2年若松氏(舟運授業)-3、DPP_9749

H30.10.17.2年若松氏(舟運授業)-4、DPP_9750

熱心な様子で授業に参加する2年生

 

 最後に、小針沼辺りの湿地帯は当時から存在したものか? さきたま古墳群を形造った首長や集落はどの様なものであったか?という質問に対し、沼地は現在と異なり、小河川が存在したもよう、古墳群の首長や集落は特定できていない、とのお答えを頂き 本日の御講義は終了となった。陸王ならぬ海王とか、埼玉、浦和、大宮台地などいずれも遠い昔から水と深く関わってきた行田周辺の事情等が理解でき、大変有意義な時間を過ごす事ができた。

    歴史・文化B班 班長 田中宏雄 (投稿)  

2018年10月17日 水曜日 at 5:51 pm| Posted by kouhou-taguchi